DOES 全曲解説
Yasu (Ba / Cho)


01. カリカチュアの夜

アルバムの一曲目っぽいのが出来た、と制作時ワタルが言っていた。メンバー、スタッフ共にそう思った、正にこのアルバムの一曲目を飾るべくして出来た曲。 客演のガヤっぽいSEから、それを切り裂くように入る演奏とハンドクラップの、ライブでの情景がすぐに目に浮かぶイントロから、Oh yeah!の掛け声が印象的なサビになだれ込む、ハネててスウィングなロックナンバー。

自然に体が動く感じが気持ち良い。 うちらはあんまりこういう曲多くはないけど、意外とハマってるなと思った。 コーラスではファルセットを多く使っていて、それも初だから聴きどころ。 ライブでもきっと一曲目にやるんだろうなー、他の場所は考えられんけど、きっとそうなる、はず。

2. 紅蓮

速いエイトビートと四つ打ちで畳み掛けるうちらの王道ロック。 ナルト疾風伝のオープニングテーマもやらせてもらってるけど、やっときたか!って感じでとても嬉しい。 好きなんす、ナルト。

久々に組んだ番場監督のMVもかなりいいから、YouTubeで観てみて頂戴。 このカップリングに俺の初作詞作曲な上にボーカルまでとった「フューチャーボーイ」って曲入ってるから合わせて楽しんで頂戴な。

3.

今年の春のライブで初お披露目した、ワタルの世界観、詞と曲が高次元にまとまった名曲。 情景がぶわっと広がり埋め尽くす。 最近は直接的な詞が多かったから、少しの懐かしさも。 花弁が舞い散るようなギターのアルペジオが、儚くて美しい。 情緒溢れる演奏がなかなかに難しかったが、とても素晴らしいものができた。

4. 殺伐とラブニア

このアルバム作ってる初期に出来た曲。 俺ら流ハードコア。 ハードな曲調だけど、Aメロでは四つ打ちドラムとCLASH風ギターのバックにダンスビートなベースを合わせたり、間奏でパターンが変わってオーオーとシンガロングするパートになったりと、一筋縄ではいかない構成に。 これは問答無用、ライブで暴れてください、以上。

5. リリス

ミドルなロックナンバー。 まずイントロのワーミーペダルギターが斬新。 特に俺らは初めて使うから新鮮に響いた。 コーラスもかなり歪ませたりオートチューン使ってDAFT PUNKみたいなロボット声にしたりと面白い。 レコーディングではこの曲だけベースとドラムのリズム隊から先に録って、その後ギターを重ねていったんだけど、それが功を奏して重厚なビートでいい感じになった。

6. 問題

エッセンスとして取り入れた1stアルバムの「都会のスキル」はあるが、これはモロに“レゲエ”をやった。 ボブ・マーリーっていうよりは、THE CLASHのようなロックなレゲエ。 間奏でダブやったり、アウトロでどんどん速くなってくカオスなとこがおもしろい。 ダブのとこではガラスの割れる音入れてるんだけど、実際に俺が割った。 ビールグラスに普通のコップにデキャンタに…スイムゴーグルつけてコンクリにぶつけたりトンカチで割ったり色々試して、デキャンタハンマーが採用。 いいアクセントになってる。 歌詞も深くていい。

7. レーザー・ライト

これはスタジオでワタルがドラム叩いてオサムがギター弾いて適当にジャムってたとこから生まれた曲。 3コードのシンプルなダンスナンバーだけど、ベースソロやギターソロ、歌の展開が変わったりと、意外とおもろいことやっている。 色々やってはいるけど、四つ打ちドラムと、同じ3コードのループで、次第にミニマルテクノを聴いてるかのような心地良さになる。 ここ一年ライブでもちょいちょいやってるけど、ライブハウスがクラブ化してやっててとても楽しい。

俺的一番の聴きどころは弾き倒しまくってるベースソロかな。 レッチリとMUSEを足して二で割ったような、それでいて超絶難易度のソロ。 我ながらすげーいいソロ出来たなってのと、イメージだけで作ったからテクニックが追いついてなく、全然弾けん!ってジレンマで苦労した。 ライブじゃ跳ねまくって頂戴。

8. ブラック・チェリー

リンキン・パークみたいなヘヴィロックな曲を作ろうってコンセプトで出来た曲。 ヘヴィロックは大好きだし願ったり叶ったり。 淡々として静寂、そして激情。 それらを混然と吐き出す。 ミディアムスローは意外と難しいが、いい曲、そして演奏が出来たと思う。

9. アイスクリーム

"夏" をコンセプトに一からスタジオで作った曲。 軽やかでシカゴ系のリズムにビーチボーイズの匂いがする歌とコーラスワークで夏感満載。 からの急に展開が変わりパンクモードに。 清涼感と熱感が味わえるミクスチャーソング。 細かい部分でのアレンジを詰め過ぎてないから、それが解放感が出てて良い。 夏が大好きな俺らの、新たな夏ソング誕生。

10. 君とどこかへ

最初はU2みたいな壮大でスケール感のある曲にしようとして、そこからあーだこーだとスタジオで試し、かなりの紆余曲折があって、このパワーポップな仕上がりになった。 このアルバムの中では一番時間がかかったんじゃないかな。 この形に落ち着いた時はホッとしたもんな。 シンプルだからこそ伝わる歌の強さ、それがとても上手くいった。

11. わすれもの

二年前ぐらいにワタルからアコギと歌だけのこの曲が送られてきて、それをバンドアレンジしていったバラード。 はじめはそのギターと歌だけの潔さがとてもいいって感じたんだけど、みんなで合わせていったらとても良くなった。 自分は基本こういう歌がしっかりした曲はあれこれフレーズは詰め込まないが、サビではコーラスが同じハモりだから裏メロっぽいフレーズ弾いて広がりを出してみた。 ライブでアコースティックセットでもやってみたいな。

12. 終わりのない歌

渋谷の夜道を歩いていてこの曲のメロディが浮かんだとワタルは言っていた。 そしてこの曲を聴いて、詞を読んで、同じ光景を見た気がした。 過去でも未来でもない、今を感じて、感じながら口ずさむ。 多分聴いた人みんなそれぞれの情景で、同じような感慨になるのではなかろうか。 この歌が、あなたにとっての終わりのない歌になってくれれば幸いです。

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